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コーヒー

Dさんと新生活を始めることになった年に家電一式を購入した中にコーヒーメーカーがあった。

マグカップなら4杯ほどまで同時に作れる。挽いた粉をペーパーフィルターの中に入れて備え付け容器の中に必要分の水を入れる、まぁよく出回っているようなものだが私はとても気に入っていて、休日は2人分、平日は時々自分のために起動させて淹れた。

そのコーヒーメーカー、去年の暮れからポンプの吸いが弱くなってメンテナンスをしても直らないようになった。

 

インスタントコーヒーで凌いでいたけれどやはり味が違う。自分の舌に絶対の自信やそこに誇りを持って生きているわけではないけれど、生活に何かしら欠けが出来ると少し彩りが欠けるというか、何だかつまらないような、そんな気持ちになることはないですか。生活基準って一旦上がると下げるのも難しいとよく聞くし。

しかし所詮嗜好品、我慢できると思って二ヶ月ほど過ごしていたのだけどとある店でドリッパーを見つけた。

手に取ってあれこれ足を止めて悩み、結局買って帰った。

余っていた粉もあったし、何よりもう限界だった。自身のおいしいコーヒーへの執着。

 

ドリッパーで淹れるのは初めてだったから携帯でコーヒーの淹れ方を調べた。

専用の道具は揃えていないからT-falのポットで湯を注ぎ作ったがなんと軽々コーヒーメーカーの味を越えるコーヒーが出来上がったのだった。

驚いた。このドリッパーひとつで!?私は有頂天である。それから毎日作った。

自分のためのコーヒー、休日はDさんのために。

 

何年か後に道具を揃える予定で時々見て回っていたけれど、新しいコーヒーメーカーを購入する話も出ていないし(私は今の淹れ方がとても気に入ってしまったし話が出たら多分もうずっとこれでいいじゃない、と言ってしまうだろう)揃えてしまおうかな…?と考えているこの頃。

Dさんは近々自分のご褒美にゲーム機を買うつもりらしいし、私はまずコーヒーミルからでも揃えてみようかな。